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Photo by
ozepon
オマエに喰わせる中華しかねえ
中華料理は旨い。
早い、濃い、油っこい。
この感じが楽しめるのは、あと何年だろうか。
中華料理、とくに町中華を食べるときのこだわりがある。それは、取り皿を交換しないことだ。
中華料理は宇宙である。丸テーブルが回る様子、あれは宇宙である。まるで、万物は流転する、である。
中華料理は、皆で大皿をつっつき合ってナンボだ。つまり、多種多様な味を楽しめる。
多種多様に楽しめるテーブルにおいて、都度お皿を変えるのは野暮である。味同士が混じり合うマリアージュすら楽しむべきだ。
だからこぞ、中華は与えられた取り皿を交換するべきではないのである。自分だけの、取り皿を作り出していこう。取り皿という宇宙に耽溺していこう。